『DRAGONBALL EVOLUTION』

20090316

先週末、ついに公開された『DRAGONBALL EVOLUTION』。
製作が決定したときから賛否両論が飛び交った曰くつきの作品だけに、
どんな出来上がりになったのかはどうしても気になるところ。
先行の情報を見る限り、不安の大きさは『ヤッターマン』以上でしたが、
やはり自分の目で見なくてはと、お仕事前に行ってきました。

…いやいやいやいや。
これは『ドラゴンボール』を名乗っちゃいかんでしょう。
ましてや「EVOLUTION(進化)」とは、何という神をも恐れぬ言葉!(怖)
鳥山明さん、よく怒らなかったなぁ…(^^;。
『DRAGONBALL DEVOLUTION』とでも改題するがよいですこれは。

まあ確かに、必ずしも原作通りでなくてはならないわけではありませんし、
翻案やオリジナル展開が悪いわけではありません…うまくいってれば。
しかしこの作品については、オリジナルとしても首を傾げる点が多すぎます。

なぜピッコロはいきなり復活したのか?
なぜチチは家族にナイショで戦士をやってるのか?
悟空はいつの間にピッコロと互角に戦えるほど強くなったのか?
18年もの間に日食は一度も起きなかったのか? などなど、まだまだ…

亀仙流の道着だのホイポイカプセルだの、
原作から引き継がれたキャラクターやアイテムも、オリジナルの要素も、
そのほとんどが断片的な記号に過ぎず、物語を組み上げてはくれません。
確かに映像やアクションはそれなりに見せてくれますが、それだけでは
鳥山明さんのいう「別次元の新ドラゴンボール」は感じられません(´`)。
『ヤッターマン』は突っ込みながら楽しめる実写版だったんですけどね…。
原作&アニメファンの方には、とてもオススメはできない一本でした(^^;。
このスケールならピラフ編にすればよかったのに。マイもいることだしw。

この手の作品のパターンとして、何だか続きがありそうな終わり方でしたが、
お願いだから思い止まっていただきたいものだなぁと思います。
後ろに座ってた外国のお客さんも、微妙な表情で立ち去られましたし(笑)。

春から、旧『ドラゴンボールZ』の再編集版『ドラゴンボール改』が
準新作としてテレビ放送されますが、そちらは純粋に待ち遠しいですw。
新録音ということなので、既に亡くなった方の演じたキャラクターの声は
どうするのかとか、こちらも不安要素はままあるんですけど。
…しかし、このタイトルは何とかならんかったんでしょうか(^^;。

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